保険マンという絶滅危惧種
この前、固定費削減の振り返りをしていた時、保険についてちょっと考えた。
結論、秒速で不要だと判断したので、記載しときます。
< ざっくり見出し>
1) なぜプ○デンシャルの保険マンは儲かっているか
成長成長!!自己成長!!
極めてシンプルな話ですが、自己成長した営業マンがこれほどに儲かっているのはバックマージンが高いからです。なぜバックマージンが高いのか?
この動画に全て集約されてます。
全て胴元がどれだけ儲けているか(控除率)で計算できます。
この控除率が低いほど、金の出し手としては有利なゲームなのです。
例
・宝くじ:55%(100万投資したら、45万戻ってくる)
・パチンコ:10~15%
・ブラックジャック:-1~1%
です。ブラックジャック以外無理ゲーですね。
※ブラックジャックは、控除率の通り資金管理とステラジーを守れば、時間は相当かかりますが、固く資金を増やすことは可能です。
上記ゲームを実際にやってる様子を想像すれば分かりますが、一口のコストと、リターンをあの手この手で変えて、巧みに設計しています。
そもそも人間には、「自分だけは他人とは違うのではないか」という思考の傾斜がかかるため、
普通に考えると、投下する資金量が増えれば増えるほど控除率の統計通りのリターンに帰結していくのに、どんどん金をつぎ込むんです。
で、話が戻りますが、何故保険の営業マンは年収億単位でもらうことが可能なのか。
事業保険などメインで売っていることもありますが、そもそも商品としての控除率が極めて高いからです。
※企業というのは資金管理が非常に重要なので、万一のインシデントの時のキャッシュアウトを防ぐために、保険で補填金を工面するのは、合理性があると考えます。
(何故cmをやっているのか。CMを見ると、何の保険で企業が今儲けているのかすぐ分かる)
2) 結局は運用力と資産管理力
で、個人の保険って入る意味あるの?という例でいうと、
・保険よりも高い利回りで運用することができて
・ライフイベントに耐えうる現金を生み出せる状態
であれば不要です。詳しく見ていきましょう。
>保険よりも高い利回りで運用することができて
⇨これは、簡単に可能です。
例えば高い利回りが売りの米ドル建て保険だと、保険会社は米国債中心に投資しています。
なんで保険会社を介さず直接投資した方が、保険会社のコスト分自分のリターンに戻ってきます。
>ライフイベントに耐えうる現金を生み出せる状態
⇨入学資金、入院費用?それって貯金や株式でカバーできるはずです。あと社会保険もあるし。
死亡時の一時金?遺族年金や奥さんの労働力を考えて、それは本当に必要な金額でしょうか。
つか株式とか売却したらそれで十分では・・?
あ、相続税分不利なのか。
あれ保険でないと税制が不利だというのなら、非課税の範囲で110万まで毎年妻子に贈与していけばよいのでは・・?それとか資産運用会社の役員に妻を入れるとか。
3) 流動性という罠
雲行きが怪しくなってきましたが別の観点で検討しましょう。
流動性は非常に重要です。
簡単にいうと、いざ現金が必要になったとき、すぐに換金できるものか?という指標です。
また、「価値を損なわずに換金できるか?」というのも非常に大切です。
以下代表的な金融商品をまとめてみました。
・FX:売却から2営業日ほどで現金化。時価は変動
・株式:売却から4営業日で現金化。時価は変動
・債権:売却から4,5営業日で現金化。償還時は100%元本戻るが、期間内だとマイナスのことが多い。
・不動産:買い手がついて現金化できるまで数ヶ月はかかる。時価は変動かつ不透明
・保険:1ヶ月前後で現金化。途中解約だと、基本元本が数十パーセントというレベルで毀損
上から順に流動性が低くなっていきます。
不動産は、専門知識がないと妥当な価格で売却できない可能性があります。
保険は、途中解約が極めて不利です。
投資対象にするかどうかという観点で、保険は極めて分が悪い商品です。
4) 最強なのはインデックスファンドか米国債
やはり、中抜きされない商品&流動性の高い商品に直接投資するのがよさそうですね。
そのロジックでいうと、
・インデックスファンドの積立で配当ももらいながら、緩やかに資産を育てていくパターン(株の平均リターンは年7%)
・米国債で10年もの年間3%前後もらいながら、満期に元本もらうように積み立てておくパターン(米国債はほぼデフォルトリスクないです。)
にしっかり資金管理をして、投資していくほうがパフォーマンスよいです。
ちなみに。昔は、胴元が負けるような、投資対象としてもすごいお宝の保険があったんですけどねー。
今、これほど低金利かつネットで保険を買える時代に、個人向けの営業マンというのは、かなり厳しいものがあります。
営業の方は、客観的に事実を見つめて、他の仕事を探したほうがよいです。
売れないのはあなたのせいではない。時代にサービスがあってないですよ。
それか事業保険専門に頑張るとかね。
儲かってる企業にアクセスできれば、節税対策という名目で定期的に大口の契約もらえるので。
では、また。