稼ごうと思えば与沢翼は避けて通れない
最近、ダイエットのtweetで話題になっている与沢氏だが、
情報商材のイメージが強く、苦手な方も多いかもしれない。
だが資産を築いたという点については疑いようのない事実である。
食わず嫌いせずに学ぶ姿勢が重要と思う。
< ざっくり見出し>
1)トラフィックを集めるために保身を捨てる
彼のイメージで強いのは「秒速で1億円」「冊束持ち歩く」などのイメージである。
僕が彼の広告かなんかを見た時はかなり衝撃だった。
秒速で1億円。
1時間で3600億円。
週10時間働くだけで3兆6000億円を稼ぐことができる。
ソフトバンクの2017年度売上ベースで9兆ほどなので、
与沢氏が30時間働いたらソフトバクを超える訳である。
凄まじい。
わけがわからん何を言っているんだ。
あと、何故札束で支払いをする必要もないのに、
現金を持ち歩くんだ(マイルもたまらないし)
僕は素直にそれを見た時に「誰がこんなん引っかかんねんアホくさ」と思い、一瞬でタブを閉じた。
アホなのは僕のほうだったのだ。
★★
今だとわかる。
つまり大衆には(少なくとも与沢氏の当初のマーケットには)
そんな合理的な計算をする人間は不要なのである。
そんな難しく考える必要はない。
顧客は直感的にこう思ってくれる人たちだけでいい。
「やべえ金むっちゃ欲しい」
「爆速で成長してキレイな子にモテたい」
「今の生活から抜け出したい」
金融や情報商材の収益性の源泉のベースは、顧客との情報格差である。
(金融商品の営業でも、資産が多い/合理的に判断できる顧客より、資産は少なくとも/合理的に判断できず
商品を買ってくれる顧客の方が重宝される実態がある)
情報格差のある顧客へリーチできれば、彼らはお任せで全ての商品を買ってくれるロイヤルカスタマーになる可能性を秘めている。
一般的な感覚でいうと、99%の人は「与沢氏が詐欺を始めた」と思い、悪い噂をしたり、去っていったであろう。
だが、与沢氏は意図的に炎上をさせ、周囲のレピュテーションすらもトラフィックに変えている。他人の悪いの噂の方が、広がりやすいものだ。
一人でも多くの見込み客にリーチするために、与沢氏は、札束をせっせせっせと薪として投入し炎上し続けたのである。
そしてここで大事なのが、
情報商材は解釈が分かれるサービスであり、黒に近いグレーなサービスと思われることが多いが法律的には黒ではない。
そして倫理観というのは相対的なものであり、人によっては解釈が変わるものである。
他人からどう思われても良いと腹をくくることで、与沢氏の周りには、一部の圧倒的な信者が残ったのである。
2)トラフィック×熱量=¥
熱量の高い集団が生成できれば、後はその集団に何かを売りつけるだけだ。
魔法が解けるまでは、彼らは生活費を削ってでもお金を使い続ける。
バナナでも10万円で買うだろう。
10万円の商材でも、24回ローンとか組ませて
「月数千円、一日あたりコーヒー1杯程度の金を使えないんですか」
「一日あたり数百円の自己投資もできないようなら、今後絶対成功しません」
とか論点をずらせばいい。
また、コミュニティの熱量を担保するのに、コンプレックスに触れるのも有効的だ。
ダイエットや恋愛系で高単価商材が売れるのはそういう理由だ。
人間は自分が一番可愛いから、「あの頃の自分とオサラバしたい」「もっと良い人生を送りたいという思いを強く持っている。
そこに触れてあげることで、感情は崩壊し、合理的な判断は一切できなくなる。
商材が何であるかは問題ではなく、「自分の人生を変えてくれる何か」を彼らは教えてほしいだけなのだ。
(与沢氏自体も、自分自身の経営する会社が過去倒産した経験を自己開示し、金に対してのコンプレックスに言及しやすい雰囲気を作り出した)
3)金をビジネスと金融資産へ投資し収入源を作る
そうして与沢氏は、周囲のレピュテーション⇨熱量の高いコミュニティ⇨コミュニティからの極めて利益率の高い売上
という流れで多額の金を作り出すことに成功した。
与沢氏のtwitterで100%同意できると感銘を受けたのは、下記のtweetであり、
リバウンドは絶対しないですがしたら笑って下さい。ただしないですね。マインド変えたので。
— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) August 7, 2018
私が今経済上、
借金は絶対に1円もしない
組織は作らない
固定費は持たない
一人でやる
在庫持たない
無から有を生む
利回りを生む資産にのみ投じる
等徹底して経済マインド持ってて一生破綻しないのと同じ
確かにこの行動指針でやるなら原価がかからない情報商材が最もベストな手段である。
コミュニティが動いて売上を上げ続けられる期間は広告費へ投資、
コミュニティが枯渇してきたら別のビジネスを買うか、
株やプライベートバンクにでも預けておけば、悠々自適な暮らしができる。
彼は合理的に金を稼ぐことだけにフォーカスを絞り、大金を手にした。
そのプロセスや考え方からは非常に学ぶものが多い。
そして、一時は周りから人が離れていったように思える与沢氏だが、
また今回のダイエット企画で周りに人が集まっている、むしろ好感度も上がっているようにも思う。
人間は、悪い噂もすぐ忘れてしまうように設計されている。
炎上なんてしたところでそうそう死にはしないし、
人の記憶なんて思っている以上に短絡的なものだ。
これからも与沢氏の動向には注目したい。
では、また。