【日本株:3137】ファンデリーの株価は適正か
本日は【銘柄コード3137】ファンデリー。
NISAで長期投資ポジションでホールドに向いている。
<ざっくり見出し>
1) 業態
・健康食宅配事業・マーケティング事業(予防領域)
の大軸である。
●日本の高齢化は避けようのない事実だし、例えば2045年度の後期高齢者(65才以上)の割合は43%となっている。
http://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson18/t-page.asp
●その中でファンデリーは約20,000の医療機関を顧客とのタッチポイントとして、
血中データ改善を主軸とした食事の宅配を行っている。(これらは定期購買も可能)
●マーケティング事業は、シャープの家電との連携を筆頭に
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食品メーカー、健康家電メーカー、製薬メーカーをクライアントとした各種サンプリングを行っている。
2) 各指標
●2018年3月、2017年3月、2016年3月期でいくつか抜粋する。
営業利益 649百万⇐608百万⇐500百万
ROE 20.31% ⇐23.76% ⇐26.1%
自己資本比率 85.2%⇐83.0%⇐78.5%
本業の力強さを図る営業利益が緩やかに伸びているが、どうしてもオフラインでの健康食販売だとスケールするスピードは遅い。
自己資本比率の高さと、そこに対してのROEの高さも特徴である。
大量にかかえているキャッシュポジションを、どのようにレバレッジを掛けて投資しROEを高めていくかが求められている。(後述)
●株主構成
社長63%。オーナー経営で特筆すべき点なし。
●チャート
今年4月頃に2400円を超えてから、調整が続く。
●時価総額
本日時点で88億円。
3) 期待ポイント
時価総額が小さい分、テンガバー(10倍になる銘柄)のポテンシャルは多分に秘めている。
また、マーケットの広大さと参入障壁も前述の通りであり、かなり面白いポジションにいる。長期的に緩やかに成長は見込まれるが、短期の大きいイベントとして、
弁当を自社生産するための工場建設がある。
費用は50億円であり、自己資本と外部からの調達で運用を予定している。
http://ke.kabupro.jp/tsp/20171031/140120171031404566.pdf
従来は取次モデルであった分、固定費は抑えられるが「商品開発のスピードが遅い」「利益率が低い」という特徴があった。
(それでもROE20%超はすごいが・・・)
本業の宅配事業を強化するための投資として、妥当だと思う。
一方で、工場設立当初はオペレーションが安定しないなどの問題もあるだろうし、早急に立ち上げることが出来るかが試されている。IRだと操業開始は来年中。
期待値が高い順でいくと、下記に期待している。
・工場の安定可動。
・ひょっとすると買収(当面は無いだろうが)
4)まとめ
・特段派手さはない銘柄だが、マーケットの広大さと参入障壁で長期投資。
・ヘルスケアは、多種多様なアライアンスが可能。ファンデリー の強みである「オフラインでタッチできる高齢者のデータ」は今後日本において価値が増していく。
・時価総額が小さいため、工場立ち上がりは株価が暴落する可能性もあり
・まずは来年、今年の高値の2400円超えを目指せると倍の株価。
では、また。