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【感想】人生は運よりも実力よりも「勘違いされる力」で決まっている

とんでもない本を読んでしまった。

 

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

なんとなく感じていた処世術の極意が、図解と合わせてシンプルに言語化されており非常に腑に落ちた。もはやこれは帝王学だ。

詳細は本著に譲るとし、腑に落ちた部分を実体験ベースで抜粋したい。

これは全ビジネスマンが教養として知るべき本であり、知った人間がひっそりと胸の中にしまっておく不都合な真実である。

 

< ざっくり見出し> 

 

1) 結果は何により構成されるのか?

 

今の我々の年収や金融資産、社会的ポジションはどこで定義されたのだろう?

しがらみの無い学生時代の友人と数十年ぶりに会うたびに、そのことを毎回感じてきた。

 

本著の言葉を借りると、

構成要素は 運+錯覚資産+実力 である。

 

この錯覚資産という言葉は、「この人が言っているから間違いない、信用できる」という権威付けのような認識でいる。

 

錯覚資産が厄介な点は、「ある人に一つの長所があれば、その他の能力も全体的に優秀」と見られるという点である。

「人は見た目が8割」的な話とか、「大企業に努めていると人間性も信用できそう」とか、そういう話。

 

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(見た目と声が一流というだけで、人を騙すには充分である)

 

2) 環境により人は育つ。その環境はどのように手に入るか?

 

ちょっと話は外れ、「環境が人を育てる」という点に疑問を抱く人はいないだろう。

会社でぱっとしなかった人や、学校でキャラが冴えなかった友人が、環境を変えたことで大きく成長したことは誰しも目にしたことがあると思う。

 

社会人において「よい環境」とは、潤沢なリソース(資金、人材等)がある環境と考えるが、そこに出世or転職/起業で飛び込むにためにはどうすればよいのか?

 

実力を磨いて、その機を伺うのか?

環境が実力をつけるためのファクターであれば、ニワトリと卵の話になる。

答えとしては、「錯覚資産を活用する」ということである。

 

本著の例を借りると、

 

===================== 

起業であるサービスで成功する

次のサービスもヒットする可能性が高いと錯覚資産が発生する

投資家・人材・メディア・ユーザーが集まる

その結果、次のサービスも成功する確率が高まる 

===================== 

というサイクルである。

これが、シリアルアントレプレナーが高い成功率を誇っている要因の一つであることは間違いないと思う。

 

※上記例は、1つ目のサービスが成功している(実力が既に十分にある)例であるが、

実力がそこまでなくとも、錯覚資産さえ作れればさらなる成功実績を積むことが容易となる。

 

この事実は全ビジネスマンが肝に命じて置いた方がよい。

 

 

3) 錯覚資産を築く施策

 

では、どうしたら良いのか?

 

噛み砕いてい言うと「あいつは●●で凄い」みたいな状態を周りに認知させたら勝ちゲーのようだ。

 

●●の部分は、自分が付けたい(今後仕事したい)タグになると一番ベストだが、

 

・○○のサービス立ち上げ経験

・○○期間でユーザー数1000%増

・全社でMVP表彰

 

とかもなんか凄いっぽく見えて、オススメかと思う。

 

%表記だと、100名のユーザーを1000名名増やすだけで1000%増だし、立ち上げとか、自分がPMでなくてもメンバーレベルでも言える話なので、自分のキャリアの棚卸しという意味でも是非洗い出ししてほしい。

 

で、自分の武器がある程度決まったら、後は露出していくだけである。

転職だとレジュメを盛って錯覚資産を元にエージェントに営業してもらうだけでいいし、社内の飲み会で過去の実績を話すでもいいし、SNSのプロフ部分を更新して発信していくだけでもまず第一歩だ。

 

ポイントは、ある程度実績が増えたら周りに露出しまくることだ。

 

自分の周りにも、このパターンで美味いことやってるオジサンが結構思い当たった。

なんか大企業出身者に多い印象はある。

 

 

4) 自分でコントロールすることの快と、認知的不協和の話

 

ここからは別の話になるが、人間の脳が何を行動指針として取るのか、というのは理解しておくと大変役に立つ。

 

case1

人間は自分でコントロールすることに快楽を覚える

つまり、ビジネスでいうと、自分の裁量権が多い方が従業員の幸福度は増す。

 

case2

自分の深層心理と現実が異なる場合に発生する「認知的不協和」のからくり

人は、思考と現実が一致しないことにストレスを感じるので、どちらかを変更しようとする。

つまり、現実が変更できない場合は、思考を変えて、整合性を取るのだ。

 

本著の例:賃金が低い&仕事が楽しくないという現状

 

こちらは、賃金を上げるか、仕事を楽しくしないかしないと不整合がある。

(楽しいけど、低賃金の仕事or つらいけど高給の仕事の状態にしたい)

 ここで、賃金upが見込めない場合が大半だと思う。

 

そうすると人間はこうなるのだ。

「給料は低いけど、仕事は楽しいです!」

 

 

case1,2をまとめると。

 

これって、、(組織が整っておらず、給料も支払えない)ブラック企業でよく見る

「やりがい搾取」やんけ・・・

ここが一番腑に落ちて思わず涙を飲んだ。

 

 

他にも、超あるあるが網羅的に書かれている。

これは処世術のバイブルであり、絶対手元に置いておくべき一冊であることは間違いないので、定期的に見返し実践していきたいと思う。

 

では、また。