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金で品性は買えるのか?買えるぞレオリオ

富樫先生の名作HUNTER×HUNTERの名場面である。

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「品性は金で買えないよ レオリオ」

 

この言葉に幼き頃の僕は影響を受け、なんとなしに「金持ち=品がない」というような刷り込みを持ってしまっていたように思う。

 

今だとレオリオに代わり断言できる。「金で品性は(だいたい)買える!」と。

 

<ざっくり見出し>

 

 

1) 金持ちになるにはどうすればよいか?

まず本章では、金持ちになるための方法論を述べたい。

その後、品性とは何から構成されるかを考察し、

金持ちになるためのプロセスの中で、品性を得られるプロセスが大半であれば

「金持ち=品性がある」ということになる。

 

金持ちになる方法は簡単だ。4種類しかない。

①譲り受ける

②法を犯す

③投資で成功する

④ビジネスで成功する 

 特段解説不要かと思うが、順を追ってみていこう。

 

①譲り受ける(例:相続や贈与)

それは親族からかもしれないし、血縁より近い関係値の他人からもらうケースも稀にある。

(実際に、仲良くなった富裕層から土地や財産を譲り受けた人間を何人も僕か知っている)

ここにおいては、「近くにいる金持ちの人数×資産額=身の回りの資産額」がリターンに影響を与える。

 

②法を犯す(大挙に暇がない)

何故儲かるかというと、普通だと侵さないリスクを犯しているからだ。誰もやらないことは何にせよ、大金を独り占めできる可能性がある。

ここにおいては、「どれだけ他人が侵さない領域で独占的に犯罪をできるか」がリターンに影響を与える。

 

③投資で成功する(例:不動産、株、Fx、仮想通貨)

投資対象にお金を預けて、その後のオペレーションは全て委託することの一切を指す。

(フランチャイズに投資して、あなたが店長ならばそれはオペレーションを委託できていないのでビジネスとする)

ここにおいては、「どれだけ原資を投下できるか、どれだけ高い利回りで回せるか」がリターンに影響を与える。

利回りも重要だが、利回りを10倍や100倍にするのは至難の技なので、そもそも資金量がものを言う。100万円の1%と1億円の1%は、当然ながら全く話が違う。

 

ビジネスで成功する 

自ら能動的にオペレーションを設計・監督・判断を下せる環境にある状況を指す。

(会社員はこれらの範囲が極めて低いため、この定義ではビジネスとは呼ばない)

ここにおいては、「どれだけ大人数の人を巻き込めるか。いかに自分の裁量権が大きいか」がリターンに影響を与える。

持ち株の多さも一つの尺度である。

 

2) 品性を得るにはどうすればよいか?

なんとなく金持ちのなり方、構成要素が見えてきたところで、品性とは何だろうか。

 

色々あるとは思うが、

「道徳的基準から見た、その人の性質。人格。」というのを本記事での定義としたい。

品性(ヒンセイ)とは - コトバンク

 

これを満たすための要素としては、

・道徳的基準を満たし

・道徳的基準を満たした行動ができる

状態であれば、良い。

 

まだよう分からん。

そもそも道徳的ってなんやねん、という話が抽象的だ。

道徳とは、時代背景により簡単に形を変えるものだ。

なので、より具体的に言うと、

 

今の世の中に求められる道徳的な基準というのを理解する

道徳的な基準を真似する

道徳的な振る舞いを体現できるようになる

 

状態になれば、それは品性が身についたということではないか。

と仮ぎめする。

 

なので、1)の①~④において、上記プロセスが自ずと身につくのであれば、

金持ち=品性があるという確率が高いと言える。

 

3)   ビジネスには品性が不可欠

では、金持ちになる4つの方法を順を追って見ていこう。

 

①譲り受ける(?)

リターンの構成要素である「身の回りの資産額」については、

上記プロセスと直接関係はするか不明。よって、ここでは判別できない。

 

②法を犯す(☓)

道徳的基準を満たした振る舞いではないため☓だ。

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(こうなるともうダメである) 

 

③投資で成功する(?)

リターンの構成要素である「どれだけ原資を投下できるか、どれだけ高い利回りで回せるか」については、上記プロセスと直接関係はするか不明。

よって、ここでは判別できない。

 

④ビジネスで成功する(◯)

リターンの構成要素である「どれだけ大人数の人を巻き込めるか。いかに自分の裁量権が大きいか」については、上記プロセスと相当関係する。

 

人は正しいと言われる行いを支持する。

つまり、大人数の人を巻き込むには、支持されるだけの行動規範が必要であり、

道徳的な振る舞いをする必要が出てくる。

(トップの非道徳的な振る舞いが支持される組織もあるが、それは②に近い)

 

つまり、この章で言えることは、ビジネスでの成功を求めることは、

同時に自分の品性を磨くことと相関が高いということだ。

 

これは100%真理と思う。

「組織は経営者の器より広がらない」など抽象的な表現をするが、

具体的に言うと、「他人が支持するような品性」が無いと、大多数の人々を巻き込むのは難しいのだ。

 

4) まとめ。金持ちは極めて知的で上品である。犯罪者以外は。

そして、最後に①③について書きたい。

 

確かに下記プロセスが直接的に相続や投資で得られる訳ではない。

 

(再掲)

今の世の中に求められる道徳的な基準というのを理解する

道徳的な基準を真似する

道徳的な振る舞いを体現できるようになる

 

だが彼らの手元には大量の金がある。

で、金をかけて「教育」を行うことで品性は手に入る。こんな感じで。

 

今の世の中に求められる道徳的な基準というのを理解する(家庭教師や先生をマンツーマンでつけたり、金で質が担保されている社交界や良質なコミュニティに入ることで)

道徳的な基準を真似する(真似できるまで金を払い続け学び続けることで)

道徳的な振る舞いを体現できるようになる (体現出来るまで金を払い続けることで)

(教育はある種の価値観を何度も反復し刷り込ませる作業であり、世間的に言われる「帝王学」とは「良質な価値観・品性」の教育ツールの最たるものである)

 

結局は、人間は環境の生き物であり、優良なコミュニティに入ったり良き指導を長年受け続ければ、簡単に適応できるのだ。問題は、それらのコミュニティは参入障壁を設けるために、金で担保されていることが多いということだ。貧乏人は、そこに入る資格すら与えられない。

大学でなくともお茶や華道、ワイン、ビジネス大学院なんでもいい。想像してみると、暮らしに余裕のある人々向けのコミュニティがあまりに多いことが分かる。

 

 

つまりまとめると、

 

(再掲)

①譲り受ける

②法を犯す

③投資で成功する

④ビジネスで成功する 

 

④ビジネスで資産を築いた人間=その過程で品性を身につけた可能性が高い

①③④などの犯罪以外で資産を築いた人間=金を品性に交換できる機会がある

 

ということである。

それで言うと、ハンター試験に合格したレオリオが人格者として賞賛されて

まずは、法を破らない範囲でなりふり構わずに金持ちになるというスタンスは決して間違っていないのである。

 

ちなみに僕はキルアがイルミの呪いを解くシーンが一番シリーズで好きです。

 

では、また。