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下流老人にならないために僕らが出来ること

下流老人という言葉があるのを先日知った。

 

生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」であり、

特徴として下記3つがある造語のようだ。

・(高齢期の)収入が著しく少ない
・十分な貯蓄がない
・周囲に頼れる人間がいない(社会的孤立) 

下流老人 - Wikipedia

 

僕の思いとして、これらの悲観的な側面は見ていて気持ちの良いものではないが、あくまで希望的にアクションするためのシミュレーションとして現実を把握する必要があると考えている。

京セラ的に言うと「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」というやつだ。

 

一回きりの人生を上手いこと楽して生きるために、最悪のシミュレーションと対策を練ることは極めて重要だ。諸々まとめてみた。

 

 孤独死を避ける

上記のwikiにもあるように、「相談できる相手がいない、人からの情報が入ってこない」というのが下流老人の特徴の一つだ。

 

孤独は最も危険であり、タバコや飲酒よりも健康リスクがあるという統計も出ている。

人と話さないことは脳の急速な老化にも繋がるし、様々な依存症のきっかけは「寂しさを紛らわせるため」ということが大抵だ。

つまり、孤独であるという状況は、自らの健康リスクを大きく上げるという認識を持つ必要がある。

 

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TVと冷蔵庫の番をして一日が終わる生活は危険

 

そうならないための方法論であるが、今の高齢者と我々世代の大きな違いは「ネット経由でのコミュニケーションに慣れている」ということである。

つまり、ブログやTwitter,SNSなどでの交流を続けていれば老後近所に住んでいるとか、趣味が合うとかの口実があれば集まりやすい。

 

一度会った相手とは、仕事外含めてSNS等で繋がり、多様なコミュニティの人とネットで緩く繋がり続けることは、人生において重要な社会資本の貯金につながる。

そういう意味で、仕事は金をもらいながら、友達や仲間を増やせる最高のツールだ。

 

 

健康・疾病リスクを下げる

上記wikiの「充分な収入がない」ということにも繋がるが、健康であることのプライオリティは極めて上がってくる。

つまり、健康であればアルバイトでもなんでも可能だし(人的資本の向上)、また医療費が抑えられる。

 

下流老人の人々にヒアリングをすると「想定外だった」という言葉を揃って口にするらしい。

(年金が想定外に低かった、自分が想定外に病気になって支出が増え、働けない期間が長かった等)

 

生きている限り人は絶対どこかで病を患う訳で、年々そのリスクは上がっていく。

そのリスクを抑えるためにも、健康的な食習慣・運動習慣への投資はコスパが高い。

僕のオススメは筋トレであるが、集団でできるスポーツやレジャーであれば、社会資本も活用できて一石二鳥だ。

筋トレとかいう最高峰のライフハック - これは偶々ではなく必然。

 

身体が元気なうちから、なんでもいいから運動系は習慣化するののがオススメだ。

 

どれだけ毎月給料的なものがあれば安心か計算する

で、結局は最後は金の話になる。

例えば大学卒業22才〜60才まで働き続けた場合の年金受領額はいくらだろうか。

 日本人の正社員の平均年収420万円ほどで試算してみる。

 

正解は月額約14万円ほどである。

 

実はこれは、単身者が健康で文化的な最低限度の生活を送るための生活保護の付与水準と大体一緒だ。

生活保護は、実際その他医療手当などもあるので、実質の支給額はこれより大きい)

 

なので、勤勉に勤め上げたとしても、それだけでは決して優雅な生活がある訳ではないというのが分かる。

不足分を補填するため、人々は社会資本(主に家族)に頼ったり、元々の貯蓄を切り崩したりして余生を終える。

 

だが「長期的に誰かに頼って生きる、どんどん貯金残高が減っていく」状態は人間を卑屈にさせると思う。

人としての威厳を保ち若々しく生き続けるためには、「自分のケツは自分でふく」スタンスで生きる必要があると考えている。

 

そのためにオススメなのは30代を過ぎたころから配当型の金融商品(債券、Reit、高配当株式等)を増やしていくことだ。

例えば、退職金含め定年時に3000万円が目安と言われているが、3000万を4%(税引き後3.2%)で回せれば、約96万円=月8万の収入が増える。

 

そうすると前述の年金14万と合わせて22万/月となり、かなり気持ちは楽だ。

余裕のある暮らしをするためのオススメは、リスクを取れる単身時代・DINKs時代には、値上がり重視型の投資を狙って、定年後に必要な元金を稼ぎきってしまうことだ。

 

できれば30代のうちに夫婦で3000万くらい貯めておいて、それは動かさないお金として、長期米国債Reitなどに投資しておくと、人生かなりイージーモードな感じになる。

前述の年4%/年96万が達成できれば、40才から年金受給開始の65才までの25年間で、2400万が投資元本とは別に確保されている。

その場合投資元本3000万が600万まで減っていなければ、トータルでもプラスである。

(また、それ以降も長期保有すれば、配当金の合計が3000万を超える)

これが長期投資の醍醐味であり、時間に働いてもらうことでリターンが高まるという意味だ。

また受け取った2400万は、自宅購入のローンの足しにしてもいいし、当然再投資してもいい。

 

このように、自分たちが最低限+ちょっと豊かに生きられる月収水準を計算してみてほしい。

この例だと22万/月だが、これが30万の人もいるし、これ以上の人もいるだろう。

足りない分はパートや、自分で趣味も兼ねた会社やってもいい。

 

一般的な人生において「体力と気力と金と時間が揃う瞬間」というのはおそらく訪れない。

ただ、30-40代の時期は、時間以外の上記が高い水準で揃っている大変貴重な期間だ。

そこを計画的なプランを元に、資産形成していくかどうかでまじで人生の結果が変わってくる。

 

では、また。