私は好きにした、君らも好きにしろ

投資/ライフハック/思考ログを好きに書くブログ

綺麗なパワポも作れなくて開発も編成も技術的なことよく分からないが、何とかtech企業で生き延びている話。

新卒の企業ってスキルセット面でかなり影響与えるし、長く働けばその後の転職にも大きく影響する。

これは、証券会社でソルジャーを極めた人間が、パワポもエクセルも使えないままITスタートアップに飛び込んでしまった結果、意外とその界隈で生き延びられている話。

 

ITっぽくなくても、他業種の人間でも生き残れるってことを伝えたい。

時間がなければ、chapter3だけがメッセージなので、そこだけ見てくださいw

 

<ざっくり見出し>

  

1) 何故高給の証券会社から転職したか

「証券会社で3年死ぬ気で結果出したら、何やっても成功する」という都市伝説がある。

ポジショントークは多分に含まれるにせよ、この話はある程度は真理だと思い就職した。

 

具体的に

 

・営業力

金融商品運用スキル

・経営者との交流

・マクロで世界情勢を見る教養

 

については、持っておいて損はしないし、営業力は全ての肝である。

で、数年が経ち・・・転勤も近いこともあり、本格的に次のビジネスプランを考えた。

ある程度人脈や友人が出来たこともあり、東京から出る選択肢はなくて

  

1:自分で何かやる(ハイリスク・ハイリターン)

 

2:スタートアップで優秀な人の近くで経験を積む(ミドルリスク・ミドルorハイリターン)

 

3:大企業の新規事業室でリスクをへらしながら経験を積む(ローリスク・ミドルリターン)

 

で考えたけど、1つ目は全くアイディアが無かったし、3つ目は、募集が経験者しか取ってなかったので、スタートアップに飛び込んだ。

 

2) スタートアップで学べたこと、金融機関のスキルで活きたこと

 

まず活きたことから言うと、「体力」「気力」「ヒアリング力」それだけだった。

だけど実は、人もいない中で雑務巻き取りまくれるやつは、アーリーのフェイズで超重要。まずそこから色々勉強した。

 

で、自分が体得したスキルとしては、

 

・クライアントとの高速の連絡(これは証券時代の複数顧客とのやり取りで慣れていた)

・クライアントへの納品スケジュール調整(これも証券会社時代の、初日に募集商品売る感じに近い)

・人事面接スキル/組織論

・外部のパートナーさんとの細かい連携/タスクの作成と依頼

・編成の構成書っぽいラフを作る

・開発・編成とのスケジュールを決める

 

 

とか。

 

今思うと、プロセスは全くだめだめであったし、スケジューリングとかなんとなくで、とりあえず毎日必死でやった。1年半はほぼ毎日オフィスに泊まってサバイブしてた。

つまり、体力・気力は超重要なスキルである。

 

下記が学んだ時系列。ちょっと思い返して泣きそう。でも楽しかったなー

 

 

macも買ったし、keynoteスプレッドシートというものをはじめて使い、

(謎にmacから始まったので、パワポやエクセルを使ったのはだいぶ後になる・・)

LP?とか呼ばれるもののワイヤー?をなんとなく引いて、見よう見まねで外注のデザイナーさんと作った。

その後、LP作ったサービスのオペレーション?をなんとなく回し、人事(これはよく分かる)もやるなどなんとなくやった。

とりあえず分からないので、最低限聞きながらだが、皆超絶忙しいので、最低限聞いて、ググって作って、また聞いて、というのを繰り返しまくって、これが正解かも分からないまま色々やった。

振り返ったら、世の中的にはプラットフォーム?っぽいものが出来てきて、使ってくれるユーザーさんから喜ばれて、なんかメディアとかも露出したりした。

その後法人向けソリューションの部署に行って、法人向けの協会を立ち上げて、数週間後にイベントやるぞ!みたいなんになって、そこの数十社の協賛員さんとの折衝で死にかけたり、営業受注したもののギリギリのスケジューリングで取ってしまいお客様と開発の納品スケジュールを調整したりした。

営業してから自分で運用するとかいう中でも、自分で案件を取ってくるのだ。今思ってもどMである。

その後、法人サービスの運用専門に落ち着く

もう一度転職し、経験の使い回しで生きてる。

今また新サービス作ってて、開発・編成と事業の間に立っている。

 

3) 仕事を構造化できると意外とワークする

 

ようやく本記事の趣旨である。

お伝えしたとおり、僕自身に専門的なスキルは全くないが、

下記の3軸で、社内に複数走る事象を整理することって、意外と出来る人は少ないのかなーと思う。

  

時間軸ベースでの判断

例:短期日でサービスを立ち上げるとき「この実装は後回しでもいっか、まずは手運用でリリースしよう」

 

重要度ベースでの判断

例:「これは毎月xx件発生して今後効率化の余地あるから、開発工数楽なら開発したい」

 

タスクの受け渡しの抜け漏れない理解

例:「ワイヤーを渡すんで、編成が構成書つくって、画像を納品して、開発」 

 

これらは全て汎用的なスキルなので、一つづつの整理自体は誰でも出来ることである。

 

ただ、その3軸が複雑に絡みあったり、

各部門(営業なら営業、企画なら企画)の正義があって、

全体感を見ずに無茶な差し込みタスクをすることが多く見受けられる。

その中、俯瞰して組織全体をこの3軸で見れるとかなり重宝される。

 

あ、今はそのPJの方が優先度高いんで、こっちの開発後ろ倒しでいいですよ、とか。

その逆のときも言うし。

 

「がむしゃらにやってるだけで、自分のスキルセットなんて代わりいっぱいいるわー」

とか思った時期もあったけど、このスキルは極めるとかなり戦える。

複雑な事象を整理するスキルはAIには数十年は無理と言われているし、価値も高い。 

 

最近やった弁護士さんとの仕事でも、最初は「期限の利益?なんやっけそれ」みたいな感じで法律を理解していなかったが、スムーズにいった。そこで確信した。

そう、技術職でない我々文系の仕事の9割くらいは、段取りで決まる。

凡事徹底は極めると差別化になりうる。 

 

そう振り返ると、経験は何よりも強しで、体力と気力を投下して、

スタートアップでこの経験を買えたことは財産である。

 

4) 今後何を学ぶべきか?

 

事業を構造化する3軸の話を書いたが、

 

4: お金の予算の話があって、

5: 経営陣との話がある。

 

この2つが今後自分が体得すべきところだ。

流石に会計・ファイナンスが必須であるが、極めるとかなり視座はあがる。

また、企業毎のお作法もあるから、まだまだ修行中だ。

 

苦戦しているところだが、コツ掴んだらまたブログに書きたい。

  

言いたいことは、IT企業でも専門スキルなくてもそれなりに戦えますよっと!

 

あるには越したことないけども。 

専門分野は漏れなく優秀な人に任せることができればそれでよいかなと。

 

 

 では、また。