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トルコリラショックのような暴落時に個人投資家は何をすべきか

先日から始まったトルコリラショックで損失を抱えている投資家も多いと思う。

 

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(この3年で約1/3に)

 

地政学リスクがいつ顕在化するか、それは事前に予測するのは非常に難しいし、

リスクや課題を抱えていない国はない。

 

 

中国のシャドーバンキングや人口構成、アメリカの北朝鮮・中東問題、本としても人口構成変化による労働人口縮小等、どこも大きな爆弾を抱えている。

そんな中で、個人トレーダーが出来ることを自戒も込めてまとめたい。

 

< ざっくり見出し>

 

1) 資金管

ここが全ての肝である。3つのプロセスに分けて考える。

  

a.資金計画

まず、自身のPL/BS(家計簿である)を見直したうえで、「毎月いくらまで投資できるか」

 

b.売買ルール

その上で、xx以下だとロスカットをする、という指標を立てる。

 

c.資金繰りの管理

bの損失額がa.を上回ったら、当月の投資は終了。

(例:毎月10万円まで追加投資できる状況だとして、100万円元金の10%を損失受けたら当月は投資終了。)

 

 この範囲内で収まるようなら、トータルとしての資産は減ることはない、というロジックになる。

 

この手法で大切なのは、あくまでa.は余剰資金であるというマインドである。

つまり投資に生活を頼らないという大前提が極めて重要。

 

2) 分散投資すべきか

結論、どこまで短期間でリターンをほしいか、による。

 

つまり分散投資はリスクを分散させる一方で、リターンも平均値に帰結する。

 

amazonappleを上場当初から保有していたら、それは数百万倍もの価値になっているが、一方でS&Pで長期保有をしていたら、資産は緩やかに2,3倍となっていただろう。

 

投資家に必要な能力は一言で言うと

「有象無象の投資対象からどこまで投資対象を厳選できるか」である。

 

個人的には、資産量が少ないうちは数社に分散して投資し、そのうち1社で大勝ちできればよいと考えている。

 

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ひふみ投信が今までパフォーマンスを上げられたのは、少数の小型株に投資できていたから。今後、資金量が増えると、どうしても大型株への投資が必要となり、topicsと連動するような動きになってしまう。)

参考:ひふみ投資月次運用レポート(2018年3月度)
https://www.rheos.jp/plus/report20180406_k5qw.pdf

 

 

3)下がった時に仕込めるか

 

ナンピンをするかどうかはリターンを高めるために極めて重要である。

 

これは、さらなる資金リスクを取るという意思決定なので、投資対象の単価が戻ってくれば大きなリターンをもたらす。

そのため投資対象は値戻りしないものではいけない。

※不安であれば、インデックスファンドをナンピンしよう。

 

特に値動きの激しい小型株で優良な銘柄に置いては、非常に有益である。

  

 

 

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例えばこの銘柄は、数百円代の時に追加で仕込めて、トータルの買単価を下げて2倍程度の価格で利益確定できた。

 

例えばこの銘柄だと「国内の高齢者」を「定期購買で」対象としているので、ゆるやかにマーケットが拡大すると考え、追加投資を決めた。

ナンピンは、明らかに株価の現在価値が割安である、という確信のある対象にのみ有効である。

 

 

4) 自分のIRRを何%に置くか

ファイナンスでいうIRRとは、「再投資して年間何%で運用できるか」という指標である。

これは株式投資にもおける。ウォーレン・バフェットのIRRは19.7%である。

(4年経つと、元本が倍になるペース。1965-2013の48年間で693,518%の収益率)

 

そこに対して、自分がどの程度のパフォーマンスを目指すのか?

ということが極めてマインド的には大事だ。

 

月利10%とか運用益をノルマに課している人もいると思う。

でもこれって年利120%なので、ウォーレンバフェットの6倍のパフォーマンスを目指していることになる。

まあ頭を冷やして、ちょっと現実的な数字にしましょう。

 

これをIRR5%でもし回せたとして、15年程で元金は倍になる。そのくらいで十分では?

 

結局ストレスは、目標と結果の乖離によって発生する。

ストレスを感じるくらいなら、低い目標で長く続けた方がよいのではないか?

 

投資において、リターンを高めるための鉄則は「投資を辞めないこと」である。

配当や設備投資は長期的に個人投資家へ還元されるため、長期で保有することはトータルで勝ち越すための大きな武器なのだ。

 

銀行に預けた瞬間、その後のリターンは0で確定する。

気張って長続きしないよりは、目標を低く持つ方が、返ってパフォーマンスが良いことは多い。

 

では、また。