【TED】社会に生きづらさを感じている人へ。「内向的な人が秘めている力」のスピーチを見てほしい。10分くらいだから。
市民権を浴びてきたTED。英語学習も兼ねて、自分の興味分野の最先端の知見が無料で学べる。これはすごいサービスだ。
影響を受けたスピーチはいくつかあるが、中でもスーザン・ケイン女史の「内向的な人が秘めている力」これは稀有なスピーチである。
噛み砕いていくつか要点を伝えたい。
<ざっくり見出し>
1.内向性とはなにか
本スピーチのkeywordである「内向的」これは、外向的の対極に位置する概念である。
つまり、学生時代の野暮な言葉を恐れず言うと「根暗」とかいう言葉。
僕はこの言葉を使ってしまっていた過去の自分を強く恥じたし、自分の中に内向的な側面、野暮ったく言うと根暗な部分が強く存在していることに気づけた。
結局のところ、100%外交的の人も希少で、100%内向的な人も希少である。
人はその間に、グラデーションを持って生きている。
自分に問いかけてほしい。
・大人数や他人話すのは得意か?
・パーティーは好きか?
・クラブやフェスなどの空間は好きか?
・自分ひとりで過ごす時間を大切にしているか?
・読書は好きか?
全てNoという人は少ないと思うし、
「大勢でわいわいするのは好きだし、会社の人間関係も苦手ではない。だけど1週間に1日は最低自分だけの自由な(孤独な)時間ががないと、疲れてしまう」
みたいな人はかなり多いと思う。
僕は取り分けコミュニケーションで疲労する傾向が強く、仕事で他人と社交的に振る舞っていると、家に帰ると毎日一人でぐったりしてしまうレベルだ。
土日もどちらか一つは、絶対24時間一人でいる時間がほしい。
一方でその割に友達とも会わない時間が続くと寂しくなる。
自分のことをかなり厄介な人間であり、メンヘラの類かと思うこともあったが、
このスピーチを聞いて救われた。
人は誰しも、ある程度はその2つの側面を持っているのである。
2.「何を言っているか」のみを理解する姿勢
このスピーチで触れられているが「どのように、誰がいうか」ということと「話の内容が優れているかどうか」については、1%も相関性がない。
大声で威圧的に話したり、魅力的に話したり、成功者が話したりすることと、
話の内容は合理的に考えると全く相関性はない。
ただ、それらの影響を無くすことは無理である。
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その中で自分たちが出来ることは、理性の力を持って
「物事の内容にのみフォーカスする」姿勢だ。
社会的地位が低い人、社内でいうと部下や新人の話の中には、学びや参考に出来るものは必ずある。
だめなものはだめ、良いものは良い、と合理的に判断できるようになるのは、
言うのは易し行うのは難しである。
だがその姿勢を持とうと決意することから全てが始まる。
3.やる気がでないとき、自分をどのように充電するか
これも、自分のストレスマネジメントにおいて極めて重要だ。
このストレス社会で100才まで生きるため、その中で仕事以外に家庭などでの責任もかかってくる中で「自分のメンタルのメンテナンス方法」を知っているかどうかは死活問題である。
自分の心の中の叫びは自分しか分からない。
どのように過ごせば明日からの活力が湧いてくるか、是非自分の心が喜ぶ時間の使い方を体得してほしい。
一般的には、エネルギーの充電方法は下記のように言われている。
社交的:人と会いネットワーキングをする。クラブやフェス等で物理的に(視覚聴覚など)刺激を得る。
内向的:自分一人で、何かモノ作りや整頓の作業をする。自分の内省をする。本で他人の思考を学ぶ。
一つ最後に伝えたい事実として。
世の中に画期的な技術革新をもたらした人間は、内向的な人の割合が高い。
そして、プレゼンスキルや他の側面に引きずられて、物事の本質を見極めなかった人は一言で言うと「無能」である。
最近は、クラウドファンディングやSNSで技術面が可視化されやすくなっているのは確かだが、改めて自戒として記したい。
ビジネスでいうと、営業広報と技術者のような役割の違いかと思うが、ディレクターやセールスエンジニアのように、間に立つ役割の人間は不可欠であるし、要は自分も含め、多様な価値観を受け入れて、物事の本質に向き合える人でありたいと強く思う。
学生時代に偏ったものの見方で人に接していた自分を強く恥じる。
では、また。