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【日本株:3328】beenosの株価は適正か

不定期で個別株の分析もぼちぼち書いていく。

方針として、少額投資に適した時価総額500億までの株について所見を述べていきたい。

本日は【銘柄コード3328】beenos

 買い判断でちょこっと買ってみた。

 

<ざっくり見出し>

 

1) 業態

・越境EC(外国間とのEC)

・インキュベーション事業(未上場株への純投資・事業投資 )

 

の大軸である。

 

●マクロでいうと越境EC事業は拡大していくし、2020年のオリンピックでの認知を一つのピークに、日本⇨海外への輸出量は伸びるのは想像に固くない。

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http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180425001/20180425001-2.pdf

 

●その中でbeenosは、日本⇨海外、海外⇨日本のECを多サービス展開することでシェアを拡大している。

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http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180425001/20180425001-2.pdf

●インキュベーション事業でも、ECの成長ポテンシャルのある新興国中心にポートフォリオを構築している。

各国のマクロの経済成長性は割愛するが、インド・トルコ等投資不適格の市場に対しての投資が多いのが目につく。

純利益ベースで年間数十億の着地で推移する中、これらのハイリスクな投資対象のエグジットに成功すれば飛躍的な前年比+の可能性がある。

 

あくまでポテンシャルの話であるが、上記二軸において、市場トレンドの面で非常に面白い材料を秘めている企業だ。

 

2) 各指標

●2017年9月(前期)、2016年9月(2期前)、2015年9月期(3期前)でいくつか抜粋する。

 

営業利益 1,507百万円⇐ 1,200百万円⇐ 1,184百万円

ROE 13.90% ⇐15.46% ⇐18.15%

自己資本比率 53.2% ⇐51.1% ⇐54.5%

 

本業の力強さを示す営業利益が2017⇐2016年でYOY20%強で成長しているのは安心材料だ。ROE自己資本比率も悪くない。

 

●株主構成

2016年にサイバーが25%今日の持ち株を全て売却したのはニュースだった。

2013年は33%を超えていたサイバーの連結対象を外れ、独自路線に入っている。

(投資先企業の成功率が高いサイバーが出資していた事実は安心感がある)

 

他事業会社ではデジタルガレージが10%程。

社長が23%、その他金融機関にバランスよく散らばっている。

 

●チャート

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1500円程〜2000円を一つのブレイクポイントとして、この1年推移している。

9月末の決算で、ポジティブサプライズがあれば、一気に抜ける可能性を秘めている。

 

時価総額

本日時点で238億円。

 

3) 期待ポイント

テンガバー(10倍になる銘柄)を目指すには、ポジティブサプライズがほしいところだ。

 

期待値が高い順でいくと、下記に期待している。

 

・アリババに投資したソフトバンクのように、海外投資先企業のポテンシャルが大きいこと

・オリンピック銘柄の一つとして、越境EC事業の需要拡大も引き続き見込めること

・事業会社との提携/買収のポテンシャルを秘めていること

・先日リリースされた優待制度拡充など、株主還元の姿勢が見受けられること

 

4)まとめ

・特段調整も入っていないが、市場トレンドの面でエントリーした。

 

・先日yahooが資本+戦略的参加を決めたdely株を売却するなど、インキュベーション事業の成功率が+αとして今後も楽しみである

(yahoo株の参加時点で、成長がほぼ確約している株を売るという判断がまた渋い)

 

・日頃の動きはそこまで激しくないので、1-2ヶ月のやや中期で緩やかに10-20%を狙うのがメイン。

 

・長期投資向けにNISAでガチホールドの戦略もいける。

 

・一旦9月末の決算に向けて調整だが、2000円を超えたら一気に上振れる可能性あるので、逆指値損切りは入れておきながら、上値は高め設定で良さそう

  

 

では、また。