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転職はすべき?ジョブホッパーにならないための注意点・選定基準まとめ

(この記事は連載ものです、過去記事はこちら)

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今回は、人的資本(年収)を上げる方法について。

起業・複業・転職の3軸が中心となるが、誰しも経験するイベントと思われる「転職」について書く。

 

僕も新卒の企業から転職する時、かなり悩んだし、退職ブログを読みまくった。

自分自身の転職談として実体験を記すので、悩んでいる人へメッセージが届けば嬉しい。

 

<ざっくり見出し>

 

1) 戦士+魔法使い=魔法戦士を目指せ

まず転職にあたって最初にすべきことは「どの業界で、どの業種で働くか」という目安を付けることだ。

 

年収を最大化するため、「成長し儲かっている業界において、希少なスキルセット」であれば最強である。有り余る需要に対し供給が多い状態は、あなたの価値を最大化する。

 

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・右上

ブロックチェーン×弁護士」のような、成長産業×希少スキルの選択肢

※今後、成長産業において何が求められるか先読みする力も必要。

 

・左上

「出版社でのwebマーケ担当」のような、低成長の産業×希少スキルの選択肢

※こちらは入り込めれば待遇は良いが、既にかなり狭き門となっていることが多い。

 

・右下

「メルカリ×総務」のような、成長産業×供給量の多いスキルの選択肢

※成長企業はバック系人材が圧倒的に足りていない。上場時5000億のストック・オプションの0.1%でも貰えていたら5億円。0.01%でも5000万円という夢のある話だ。

 

 

一方で、業界軸だけの選定に頼ってしまうと、その選定が間違いだった時(=業界や企業の成長がとまる時)自分の待遇も怪しくなる。

 

考えのベースは、業界成長率というコントロールできない部分はあくまで副産物として、まず自分がどのようなスキルセットを極めたいかということに注力しよう。

 

その上で、ある程度スキルセットが固まってきたら、スキルの掛け合わせも選択肢に入れよう。ドラクエでいうと、

戦士で★8つまでいくより、戦士と魔法使いを★5つくらいで止めて、上級職の魔法戦士に転職するという選択肢だ。 

 

<例>

・エンジニア⇨プロデューサー・ディレクターになり、事業と開発の架け橋を出来る状態になる

・紙もwebもスマフォもいけるデザイナーになる

・リード獲得~クロージング~オペレーション~経理計上までを一貫して精通している人間になる

 

もしあなたが「成長が鈍化している企業に在籍しており、新しい業務に挑戦出来ておらず、業務内容が希少性の無いもの」であれば、転職検討を強くオススメしたい。

 

2) 急成長中のベンチャー企業は成長の特急カード

自分が極めて行きたいスキルセットが見えてくれば、基本はベンチャーに行くのがオススメだ。

 

ベンチャー企業の定義を「短期間で急成長している企業、新しい仕事を創出し続ける企業」とおくと、

急成長=採用が追いついていない=従業員一人ひとりの仕事量が多い=一人ひとりの裁量が多いという状態と置き換えられる。

 

また、人が足りていないので結果を出せば簡単に役職に付きやすい。

組織もしっかりしていないことが多いので、「~室長」みたく、新規プロジェクトを勝手に立ち上げて一人室長なども名乗れる。

 

つまり、

通常の企業:「稟議を出して、承認を取って、実施し、上司に会議で報告」

ベンチャー:「立案~関係者にslackで連携して~あとはやっておいて」

みたいなサクッとした感じで高速で回せる。

自由度が高く、各自忙しい分、ある程度勝手にやっちまっても怒られないのだ。

で、成果は盛りまくって社内にPRしまくろう。

 

数多く打てば、絶対何かは成功する。

打席に立つ経験と成功体験の双方は、ベンチャーで短期間で手に入る。

日本的な昇進の仕方だと、40代で部長みたいな話だが、20代でその経験を積むことが容易に可能だ。

 

3) 自分のスキルを定期的に棚卸しせよ

転職する/しないにせよ、検討をすることは極めて価値がある。

 

・市場に求められているスキルセットと成長している業界

・今の自分の市場価値 

 

の2つがリアルに分かるからだ。

 

その上で、「転職をするよりは今の環境の方がよい」という判断はありだ。今に感謝しながら働けばよいし、できれば今の環境で市場価値の高いスキルを学べるように時間を使っていけばよい。

少なくとも、市場から求められているものと自分のギャップを整理するために、定期的に転職活動はオススメしたい。

 

4) 35才までが市場価値と年収にギャップを出すチャンス

業種にもよるが、ビジネス職の面接はぶっちゃけ半分以上フィーリングである。

(開発編成やwebマーケなど、専門性の高い業種は面接で判断しやすい)

つまり、総合職の大半の人は、ある程度職歴がしっかりしていれば、優良企業にするっと潜り込める可能性が出てくる。

 

能力以上の待遇の会社に潜りこめるかの一つの目安は、自分が35才以下であるかどうかである。(IT界隈だと20代後半までな感じ。実際に僕も面接で言われた経験がある)

 

それは若ければ若い方が有利で、実績が物足りなくとも「若いからここから急成長するかも」と思わせたら勝ちだ。

 

一方、ある程度シニアになると、ポテンシャルは考慮されず今の環境/業務内容である程度評価されるので、転職先でも年収の上がり幅が少なくなりがちだ。

 

少し話が逸れるが新しいスキルセットを学ぶための転職をすると確実に給料は下がるし、家族のプレッシャーなど別の要因が増える。

なので、年収アップ目的での転職も、新しいスキルを学ぶための転職も出来るだけ早い方がよい。

 

40代からスーパースターを目指し、遊び人に転職するのは無理ゲーなのだ。

 

 

5) 会社に頼らないマインドが身につく

実体験として思うが、いい意味で会社を信用していない(仕事の実力だけが自分を救う)というマインドの人が転職回数が複数回の人に多いと感じる。

 

個体差はあるが、おそらくこれは転職活動にて自分のスキルを棚卸しした結果と、多種な環境で1から仕事をしてきた実体験がそうさせるのであろう。

自ずとタフになれるのは間違いない。

 

 

6) 福利厚生や勤務地も年収換算せよ 

これはかなり重要な視点である。

大事なのは年収ではなく「毎月給料から諸々引いて、手元にいくら残るか」である。

 

つまり、

・家賃補助

・社食

・引っ越しによる家賃減

・交通費補助 

など、全て計算に入れるべきだ。

例えばGoogleなんかは社食が全て無料だという。

昼・晩の食費が1,000×2=2,000円だとした場合、

20営業日換算で40,000円/月は手取りを押し上げるし、それは年収50万以上の効果がある。

 

7) 汝、ジョブホッパーとなることなかれ

転職のメリットを色々書いてきたが、当然デメリットもある。

それは、外部要因だけで転職を繰り返し、自分にスキルとして何も残っていない状態だ。これをジョブホッパーと言う。

 

彼らの思考パターンは他責であり「xxが悪かったから」を繰り返し、理想の地を求めて渡り歩く。

結局理想の職場は自分の力で作るしかないのだし、自分のスキルセットは人的資本のコアとなるものだから、自己研鑽なしには年収は簡単に上がらないということを最後に付け足しておきたい。

 

では、また。