崖っぷちの時の自分のメンタルを救ったhow to 7選
人間生きている限り、むちゃくちゃ辛い時期はある。
「頑張れば乗り越えられる」と思えるうちは元気だから大丈夫である。
問題は「この先も更に辛いことが待っていると思えるとき・この辛い時期が一生続くのじゃないかと思うとき」である。
僕にとっては
・証券会社で本社のスーパーサイヤ人だらけの環境に配属され、社内でメンタル的に殺されまくった時期だったり
・飛び込み営業で結果が出ない暗黒期に、挙句の果てに反社会的勢力風の事務所に飛び込んでしまい、土下座して逃げ帰ったあとの公園のベンチだったり
・ベンチャーで週7で仕事しても終わらず、帰り道に気づいたら涙が出ていた時だったり
する。
その時に心を救われた考え方をまとめた。
魚は水を見えないのと同じように、メンタル崖っぷちの人は、自分ではそれに気づけない。
ポイントとしては、ストレスに気づいたときから継続的にガス抜きをすることが重要だ。
今から話す中で一つでもあなたの感覚に合うものがあれば嬉しい。
<ざっくり見出し>
- 1) 地球規模で自分を見る
- 2) 将来の自分から今の自分を見てみる
- 3) 思いっきり紙に書きなぐる
- 4) いい風呂に入り、お香を焚いて交感神経を休める
- 5) 両親や気のおけない友人と会う
- 6) あの手この手で泣いてみる
- 7) 同僚と共通敵を作る
1) 地球規模で自分を見る
新卒研修である上司から言われた言葉であり、今でも役に立っている。
その方は研修講師をやるくらいのトップ営業マンで、社内で超サイヤ人として名を馳せた人だった。
そんな彼にも当然仕事が辛くて辛くて仕方ない時期はあったらしい。
※案件取れるまで机の上で正座して顧客に電話させられた、みたいな話がざらにある時代であったので
彼いわく、「地球と比べたら自分なんてちっぽけな存在」として宇宙⇨地球⇨日本⇨東京⇨東京都⇨自分という風に、衛星写真から自分までをイメージしてみろ、とのことだった。
そうすると「結局自分なんて人間が定めたルールの中で苦しんでるだけで、それは宇宙からするとあってもなくても無いに等しい」と開き直れると仰っていた。ロックである。
僕も疲弊し家に帰る時は、よくこれを思い浮かべていた。
最初の転職時には、「ルールなんて無いに等しいから、そのルールを破っても死なない」と拡大解釈し意思決定の後押しにしていたw
自分を一つの命として見た時に、抱えている悩みのうちいくつが重要なものだろう?
ほぼゼロだと思う。
仕事なんて自分がやらなくても誰かやるんだから、仕事ごときで死ぬことはない。
メンタルが壊れる前に、一度宇宙から自分を眺めてほしい。
2) 将来の自分から今の自分を見てみる
苦しみが続く時は、将来の自分⇨今の自分を見るという風に時間軸をずらしてみてほしい。
自分が死ぬ時に振り返る思い出って、プラスであれマイナスであれ、絶頂期や絶不調期のどちらかであると思う。
つまり、生きた実感値が高いのは、人生の振れ幅が大きかった人生だと僕は考えている。
その前提に立つと、今自分が直面している環境は長い目で見た時に下に大きく触れている時期であり、これをやり過ごした経験は必ず自分の人生の骨子となるという発想になる。
ベンチャー時代に死にそうだったときに、ある尊敬している方から「今だけだから、こんなに仕事できるのは」という言葉をもらったが、今ならその意味がよく分かる。
どん底になるような環境は人生の一時期しかないが、それを超えた時の人生の充足感は一生なのだ。
※決して、過重労働を勧めている訳ではなく、ブラック企業と判断したら即刻去るべきだ。
ただ、人生において何度か訪れる「これは逃げたらだめなやつ・踏ん張り時のやつ」をどう乗り切るかの後押しに役立ててほしい。
3) 思いっきり紙に書きなぐる
一人で簡単にできる有効なライフハックだ。
誰しも、顔も見たくもない上司、取引先等のステークホルダーがある程度いると思う。
そいつらのムカつくことを思いっきり紙に書きなぐるのだ。
で、それを破るなり燃やすなりする。
相当スッキリする。
ポイントは、怒りの発散⇨解決方法を考えるフェイズになるまで、書きなぐり続けることだ。
これは誰にも迷惑を掛けないし、金もかからない極めてコスパの高い方法だ。
ちなみにPCのタイピングだと、全く気持ちがのらない。紙にきったねえ字で怨念をぶちまけるのがポイントだ。
そして怨念が載った紙を破壊し、供養するのだ。
4) いい風呂に入り、お香を焚いて交感神経を休める
ほぼ説明不要かと思う。
ポイントとしては関係者と会いそうな可能性が0の、絶対的に気が休まる自宅などのお風呂であるということだ。
できればマッサージをセットにするとその効果は跳ね上がる。
マッサージ受けながら爆睡しよう。
あと、匂いも非常に効果的だ。
疲れ切った時は何もできないけど、家でシャワーを浴びた後に、アロマ焚いて寝るだけでもかなり効果が違う。
落ちきったときは本当何もやる力が起こらないが、これくらいなら出来るから是非。
5) 両親や気のおけない友人と会う
緊張感が多少でも発生する知人や友人と会うのは逆に疲れてしまうので、自分が素でいられる相手と会おう。
愚痴ってもいいし、他愛もない話をしているだけで「この人と自分は同じ時間を生きているのに、向こう側にはこんなに平和な世界があるのか」と思える。
今の環境以外にもより良く生きる選択肢はあるんだと強く実感できるし、もし相手の方が不幸な感じだったとしたら、自分はまだましなんだ・・と実感できる。
どう転んでもプラスになるし、自分がどん底にあるうちは人と話すのも辛いが、大切な人々となんでもない会話をするだけで人間性を取り戻せる。
僕はしんどい時期、毎日両親に電話してた。両親も暇だし、彼らも頼られると悪い気はしないから、winwinだ。
6) あの手この手で泣いてみる
3)の続きに近いが、感情を発散することは相当重要だ。感情を発散してからでないと、頭がクリアにならないし、蛇に睨まれた蛙状態となり思考停止に陥ってしまうというのが経験則だ。
・一人カラオケで思いっきり歌い上げる
・有酸素運動で汗か涙か分からない液体を流す
・号泣する映画を見る
・愛犬の死など悲しかった出来事を思い出す
などなどオススメ。だが前述の通り、どん底の時は時間も余裕ないし心身ともに疲れ切っている。疲れ切って何もできなくなる前に意識的に泣く場を設けるようにしよう。
わざと泣いても相当スッキリする。泣ければなんでもいい。泣きじゃくるのは意外と最初は難しいが、慣れると簡単だ。
7) 同僚と共通敵を作る
これは3) をクリエイティブに昇華した行為だ。憎きあいつの迷言集や、コラ画像などをつくるとかオススメ。
意外と、シニカルになりながらも笑いに昇華するのはクリエイティブな行為である。
愚痴ではなく、ネタにして笑い飛ばせるようになれればもう殆どメンタル的には勝ちだ。
ポイントは、その存在が敵陣営に漏洩してしまわないように秘密裏に行うことである。
ユダが出ないようメンバー構成には気をつけよう。
番外編)ブラック企業なら録音とかログ残しておけ
最後に。世の中にブラック企業は確実に存在する。
未上場企業は株主もオーナー以外少なく労働環境も未整備なことが多いから、オーナーが生殺与奪の権利を行使しがちである。
成長、やりがい、という抽象的な言葉に踊らされず、どうにかして事業のPL,BSを手にいれ、今の自分の待遇とも総合的に見て本当にここが自分が人生を使うに足る環境なのか判断しよう。
経営者は、労働者を使うのが仕事だ。
経営者が魅力的だったり怖かったりすることで、今の環境に留まる事を決めてはいないだろうか。
ヤバそうな社長なら、面談の時とか録音しておけ。法的にアウトな発言をこちらがエビデンスとして抑えている事実は、諸々の交渉を有利にする。
あくまで労使関係であり、奴隷契約ではないことを思い出そう。
自分の人生に求めるのは、必要なリソース(金、仲間、市場価値のある経験)であり、それを与えない環境からは出るべきだ。
ビジネスなら、無駄な取引先はドライに判断できるのに、自分の人生の最も重要な取引先についてウェットな判断をしてしまうのは日本人の悪い癖だ。