私は好きにした、君らも好きにしろ

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コミュニケーション強者との会話は、最近話半分で聞くようにしている

昔から、快活で、即答でき、ユーモラスで、他人の意見を傾聴できる人間は重宝されてきた。彼らは決して人間関係に波風を立てることなく、関係者全員に納得感を残す。最後には「◯◯さんが言うからしかたないなー」といって、事態が収まるのだ。

 

後述するが、TwitterYoutubeなどの加速度的な広まりは、彼らの優位性を消した。

これはコミュニケーション能力だけによりかかって生きてきた人には残酷な社会の変化であるが、一方で良い世の中になったとも思う。

 

<ざっくり見出し>

 

 

コミュニケーション能力だけあれば、生きていけるという論調 

よく聞く言葉であるが「コミュニケーション能力だけあれば、人から何かをもらって生きていける」という話がある。

これは要素を分解すると「相手が欲しがっているものが分かるので、それを差し出すことで自分が対価をもらえる」ということだ。

 

こちらの差し出す対価は元手のかからないものでもいい。例えば「相手の孤独というニーズに、話し時間を差し出す」「企業の役職不足というニーズに、知り合いを紹介する」などなど。

 

前者は、高齢者向けのセールスを見ていれば分かる。ツボでも羽毛布団でも金融商品でも何でも良い。要は彼らは孤独を埋めてもらう対価として商品を買うのだ。

後者はブローカーである。ニーズが明確な場合は、バックエンドを紹介するだけで解決する。

 

ただ、これらは前提として顧客の「閉鎖性」を前提として成り立っているのが分かる。

つまり「孤独」「情報格差」は、利益の源泉となるのだ。

 

コミュニケーション 強者がwebの1対Nの場では活躍しない理由

ただ、SNSで個人の情報拡散機能が増したことは、上記の閉鎖性を大きく埋める。

ネットは世界へアクセスする切符であり、ネットを介する交流やネットでの情報はほぼ無料で手に入る。

 

そんな世界観では、社内にいる「色んな部署に顔が聞いて、ごにょっと仕事をする」人のコアスキルは特段無意味だ。

その人を介さなくても直接必要な箇所へアクセス出来るから。

コミュニケーション能力の高い人間の意見は、意見風の意見であり、自分自身の考えの軸が無いことすらある。ネットの世界はそれを残酷までにクリアにしうる。

 

そんな世界観の中で価値があるのは、優れた技術・独創的な発想を出来る人間だ。

ょっとばかり人格に問題があったとしても、そんなことは特に問題ない。

優れたアイディア・技術はクラウドファンディングでもなんでも、勝手に今の時代が拡散してくれる。

 

今僕達は、相手に合わせてソリューションを提供するのではなく、自分自身のコンテンツが評価される、ある種残酷な時代に生きている気がする。

 

そのために、どのような姿勢で生きていけばいいんだろうか。2つあると思う。

 

 相手が「何を言っているのか」に集中しよう

まずは、自分自身が周りからのノイズや相手のプレゼン力に惑わされず、相手の本質を見極めことだけに集中しよう。

 

魅力的に話すことと、アイディアが魅力的なこととは全く関係性がないし、逆にプレゼン力が下手なだけで埋もれているアイディアは山ほどある。

【TED】社会に生きづらさを感じている人へ。「内向的な人が秘めている力」のスピーチを見てほしい。10分くらいだから。 - 私は好きにした、君らも好きにしろ

 

残念ながらどうやら人は権威に弱い生き物らしく、権威のある人と、その辺のオッサンが言ってるアイディアを比べた時、権威ある人間の方が良いアイディアのようにバイアスがかかるものらしい。

【感想】人生は運よりも実力よりも「勘違いされる力」で決まっている - 私は好きにした、君らも好きにしろ

 

権威やプレゼン力に屈しない物事を見る目を養うことで、自分が人より先に優位なアイディアに気づくことが出来る。

 

結局オリジナル性なんてどこにもなくて、パクったり組み合わせたりするしかないんだから、積極的にパクっていこう。

 

まず第一に自分の能力を伸ばそう

そしてまず、人付き合いより何より、自分のコアスキルがこれだと決めたら深掘りしまくろう。

僕は抽象的ではあるが、「複雑な事象を単純化言語化する」ことが自分のこれまでの仕事の源泉だったと気づき、それを深掘りするためにこのブログをはじめてみた。

 

プライベートの時間でも「物事の把握⇨抽象化⇨言語化」のサイクルを繰り返すことは、ビジネスでの状況把握能力を極めて高めている。

今の所、かなりこのブログを書く行為が自分の為になっている感がある。

 

飲みに行って社内の誰がどうこうみたいな話にリソースを割く暇があれば、出来るだけ自分のコアスキルを伸ばすためにリソースを投下した方がいい。